完全無料でできる!Stable Diffusionを使ったAIグラビア画像の作成の流れ

Stable Diffusionを使用してAIグラビアを作成するには、複数のツールと技術を組み合わせることで、非常に精密でリアルな画像を生成することが可能です。このプロセスは、特定のモデルやツールを駆使して、希望する顔、ポーズ、服装などの要素をカスタマイズすることから始まります。以下に、その大まかな流れを解説します。

1. SDXLモデルで顔を生成する

まず、AIグラビアにおいて最も重要な要素である「顔」の生成から始めます。SDXLモデルの一つであるFuduki_Mixは、高解像度かつ非常に詳細な画像生成が可能で、リアルな顔を作成するのに最適です。このモデルを使用することで、テキストプロンプトを用いて詳細な顔の特徴を指定し、多様なバリエーションを生成することができます。

例えば、「長い黒髪、鋭い目つき、微笑む表情」といった具体的なプロンプトを設定することで、理想に近い顔を得ることができます。ただし、AIの生成結果はある程度のランダム性が伴うため、完全に満足のいく結果が得られるまで何度も試行(いわゆる「ガチャ」)を繰り返す必要があります。Fuduki_Mixは、特にリアリティを重視するプロジェクトにおいて効果的で、顔のディテールや肌の質感などが非常に自然に表現されます。

2. Reactorを使った顔の合成と調整

次に、生成された顔をさらに理想的なものに仕上げるために、Reactor(FaceSwap機能を含む)というツールを使用します。このツールは、任意の画像をベースにして、他の顔パーツを合成できる機能を持っています。例えば、Stable Diffusionで生成した顔に対して、他の画像から好みの目や口元を選び、それらを統合して自然な顔を作り上げることができます。

具体的には、目の形、口元、肌の色調など、異なる顔の要素を微調整しながら統合することで、より自然で美しい顔を作成できます。Reactorを使用することで、AIが生成した顔が多少不自然であっても、リアルで魅力的な顔に仕上げることが可能です。

Reactorの強みは、細部にまでこだわったディテールの調整が可能な点です。これにより、表情や角度も柔軟に調整でき、希望するグラビアのスタイルに合わせた仕上げが行えます。例えば、別のモデルで生成された顔のパーツをReactorで統合し、最終的に理想の顔を完成させることで、プロフェッショナルなクオリティのグラビア画像を作成することができます。

このように、Reactorを活用することで、生成された顔を微調整し、希望に沿ったビジュアルを実現することができ、全体の品質をさらに高めることが可能です。

3. ポーズの生成と調整

次に、グラビアにおいて重要な役割を果たす「ポーズ」を生成・調整します。まずはプロンプトを使って、希望するポーズを生成します。例えば、「右手を腰に当てたポーズ」や「軽く微笑んだ姿勢」といった具体的なポーズを指示することで、精確な画像を作成できます。

しかし、プロンプトだけでは希望通りの細かなポーズを作り出すのが難しい場合もあります。そこで、ControlNetのCannyを使用してポーズをさらに微調整します。ControlNet Cannyは、エッジ検出技術を利用して画像の輪郭を抽出し、その輪郭を基にポーズを変更することが可能です。例えば、既存のポーズを少し修正したり、特定のポーズを新たに適用する際に効果的です。これにより、複雑なポーズや微妙な動きもリアルに再現できるようになります。SDXLモデルでControlNetを使用す場合Canny以外効果が弱い傾向にあります。そのためこの機能を使用がおすすめです。

4. adetailerを使った顔と手の修正

AI生成画像において、特に手のディテールが不自然になることがよくあります。この問題を解決するために、adetailerを使用します。adetailerは、画像内の特定の領域、特に顔や手を自動的に検出し、その部分のディテールを精密に修正することができるツールです。

手の部分を検出して指の配置や形状を修正し、自然で美しい手に仕上げます。AIが生成する際に誤りがちな部分を簡単に改善できます。

adetailerは、これらの修正作業を簡単かつ効果的に行うことができ、最終的なグラビア画像の品質を大幅に向上させます。

5. inpaint anythingを使った服装の調整

最後に、生成された画像の服装を調整します。希望する服装と生成結果が異なる場合や、特定の部分の変更が必要な場合には、inpaint anythingを使用します。このツールは、画像内の特定の部分を選択し、その部分に新しいデザインや服装を適用することが可能です。

例えば、生成された画像のドレスの色を変更したり、別のスタイルの服を追加する場合にinpaint anythingが役立ちます。AIは選択された部分を自然に修正し、元の画像との統一感を損なわないように処理してくれます。このツールを使用することで、衣装やアクセサリーのディテールを調整し、全体として一貫したビジュアルを実現できます。通常のinpaintで対応できる範囲だとそちらを使用することもできます。

まとめ

以上のプロセスを経て、Stable Diffusionと補助ツールを効果的に組み合わせることで、非常にリアルで魅力的なAIグラビア画像を作成することが可能です。Fuduki_Mixによる高解像度の顔生成、Reactorによる顔の合成、adetailerによる手の修正、プロンプトやControlNet Cannyによるポーズの最適化、そしてinpaint anythingを使用した服装のカスタマイズにより、理想的なビジュアルを効率よく実現できます。この手法は、商業用途にも対応できる高品質なグラビア画像を作成するための強力なツールとなるでしょう。

記載したツールのgithubリンクは以下にまとめています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です